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エボル通信

コロナ禍における在宅勤務(テレワーク)推進

2021年03月15日

近年、目覚ましいICT技術の進展から、在宅勤務(テレワーク)に必要な「インターネット上の仕組み」が整っていますが、ユーザーの意識変革が十分ではありませんでした。
そのような中、2019度末から続く新型コロナウィルス感染拡大は、在宅勤務(テレワーク)の導入を加速させ、TOKAIグループでは、東京都で勤務する従業員の在宅勤務率が約7割(1,431名のうち965名(緊急事態宣言下))となるなど、身近なものとして浸透してきた感があります。
今回は、リモートアクセス(→用語①) や、Web会議システムなどを支える、「インターネット上の仕組み」について、わかりやすくご説明したいと思います。

■インターネットとは?
まず、「インターネット」についてご説明します。
インターネットというと目に見えないため、イメージがしづらいと思いますので、宅配業を例にしてみます。

荷物を発送する時、送り主は荷物を段ボールに詰めて、送り状に郵便番号・住所を書き貼って、宅配業者に渡します。
ネットの世界では、道路を「インターネット」、段ボールを「パケット」、郵便番号・住所を「IPアドレス」や「URL」(→用語②)、宅配業者を「プロバイダー」に置き換えて考えることができます。

宅配業者は道路上を走り、送り状を頼りに送り先へ届けます。
道路は道路公団等が作りますが、インターネットは通信キャリア等が作ります。
荷物を受領する時、受取人は、玄関で送り状を見て送り主の身元等を確認してサインし、受取ります。
最近では置き配も浸透しつつありますね。
会社に出勤して社内ネットワークでデータをやり取りする場合は、家の中の廊下を行き来しているだけでしたので、比較的安全な環境でした。
しかしながら、在宅勤務となり、インターネット上でデータをやり取りするということは、データが家の外(道路)を動かざるを得ませんので、そこではセキュリティが重要な問題となります。

■インターネット上のセキュリティ
それでは、次にインターネット上のセキュリティについてご説明します。
さて、道路(インターネット)上は誰でも走ることができて、様々な宅配業者(プロバイダー)等が走っています。
A運輸やB急便だけでなく、中小個人の宅配業者が道路上に並んでいるようなイメージです。
もしかしたら、宅配業者に扮した車が悪さをしようとしているかもしれません。

荷物を抜き取ったり、すり替えたり、宅配業者になり替わったり・・・。
どうしたら荷物を安全にやり取りできるでしょうか。5つご紹介します。

1つ目は、出す荷物を厳選することです。
高価な物を宅配業者に預けるのは不安ではないでしょうか。必要最低限の情報のみを扱うようにします。

2つ目は、荷物に封をする時に暗証番号でロックすることです。
パスワード付きの圧縮や暗号化といった技術です。パスワードや共通の暗号鍵をお互い共有することで、関係者しか開けないようにします。
事前に共有できない場合は、本来の荷物を発送した後に、別の荷物としてパスワードを発送します。

3つ目は、インターフォンや玄関の覗き穴を使って、扉を開ける前に大丈夫そうな業者か人かを見極めます。
玄関(ゲートウェイやルーター)に、ファイヤーウォールという仕組みを設置しておけば、自動で行ってくれます。

4つ目は、荷物を受け取る際に、送り状などをよく見て身元確認を徹底することです。
いわゆるログイン認証が該当します。事前に会員登録された本人であることを、IDとパスワードによって確認した後に、会員限定の場所へ通します。

ちなみに、メールは通常一方的に送られてきますよね。
メールボックスにある状況はまだ置き配の状況(家の外)で、メールを開くと家の中に持ち込んだ状況となるのでご注意ください。
大げさに言うと、置き配の荷物が実は爆弾かもしれないのです。

5つ目は、道路を専用道路にすることです。
自分達の荷物しか道路を走らせないことにして、不審者が紛れ込むことを許しません。
ただし、専用道路をずっと持ち続けるのは経済的にかなり負担です。

そこで、VPN(→用語 ③)という仕組みがあります。

要人が道路を通行する場面をイメージしてもらえればわかりやすいですが、通常の道路を一定期間貸切るという方法で、その期間だけ不審者を排除します。

このようなインターネット上のセキュリティがリモートアクセスやWeb会議システムを支える「インターネット上の仕組み」となっているのです。

■TOKAIグループでのツールのご紹介
最後にリモートアクセスやWeb会議システムとして、TOKAIグループで利用しているツールをご紹介します。
リモートアクセスや Web会議システムにはいくつもの種類がありますので、プライベートで利用された方もいらっしゃるのではないでしょうか。
リモートアクセスのツールとしては、VPN方式(VPNを使用して社内LANを延長したような形で接続)と、画像転送方式(画像やマウス・キーボード操作などに厳選したうえで様々なセキュリティロックをかけ接続)のツールがあります。
Web会議システムでも、同様のセキュリティ技術が使用され、例えば「Zoom」や「Google Meet」なども有名です。
このような中で、TOKAIグループでは、セキュリティ性を重視し、リモートアクセスではTOKAIコミュニケーションズが提供する「Oneofficeスマートコネクト」を、Web会議システムでは「 V-CUBE ミーティング」を推奨しています。

当社の派遣・アウトソーシングのご利用の際には、TOKAIグループの持つテレワーク事例とともにご提案が可能となりますので、ぜひお気軽にご相談ください。

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【専門用語の解説】
① リモートアクセス

離れた場所にあるコンピュータに外部から接続すること。 リモートアクセスすることにより、外出先や自宅から会社などのコンピュータや LAN を利用することができる。

② IPアドレス、 URL
IPアドレスは通信を行う場合の住所( 192.168. 0.1 など)。 LAN (家の中)で使われる「ローカルIPアドレス」と、WAN(家の外)で使われる「グローバルIPアドレス」がある。
IPアドレスを人が覚えやすいように表したものが URL( http://www.tokai.co.jp など)。

③ VPN (Virtual Private Network)
仮想専用線。離れた場所の間を仮想的な専用線でつないで安全なデータ通信を実現する仕組み。専用線の課題(コストと構築時間)を解消。

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